今回は『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因』(西林克彦著 光文社新書)を読みました

結構自分は、本を適当に読んでいることが多くて、作者の言葉にある「分かったつもり」状態が80%以上じゃないかなと感じます。読書の際、最初は関心を持って読んでいるのだけれど、途中から面倒臭くなって、端折って読んだりすることも多々あります。その結果、書かれている真意を誤解して理解していることも少なくない気がします。自分の場合はスキーマ(ある事柄に関する私たちの中に既に存在しているひとまとまりの知識)の乱用だと考えています。中途半端なスキーマが、内容を勝手に予測させ、「多分こうだろう」と勝手な解釈をして読み進めているのです。
作者は「『読み』を深める上で読み手の『想像・仮定』が欠かせないのだが、それには整合性という条件が存在すること」つまり、「自らの解釈の『正しさ』を信じたり、『正しさ』を強調することは、他の解釈を排除することにつながりかねない。自らの解釈を押し付けることにもなる」と述べています。
自分の本の読み方のみならず、生き方まで指摘されているようになりました

結構自分の思い込みで行動したりする部分もあるからね・・ちなみに大して関心のないことに対しては、驚くほど従順な性格なのですが・・
ある意味特殊な分野の本かもしれませんが、決して難しくなく、誰にでも理解できるように書かれているので面白いです。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
- 2007/02/22(木) 09:23:31|
- 読書
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| コメント:6
y-miさん、いらっしゃい!
凄い分かりやすかった本で、しかもやさしく叱られているような気がした本でした

今日はこっちは雨でハイゼは思う存分散歩をしていないので、ストレスが溜まっていそうです。y-miさんの訪問があると、隊長やラックちゃんの顔も同時に思い浮かべられて嬉しい気持ちになります!
また寄ってね!
- 2007/02/22(木) 22:29:11 |
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- artie #-
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おひさし振りです☆コメントいただいているのになかなか訪問も更新も出来なくてすみません。。。
わかったつもりの事を「スキーマ」というんですか?私もそういう所あります。本もそうですけれど、人から指図や指示されると「わかっているのにどうして何度もいうの?」という気持ちになります。それも一種のスキーマなのかなぁと思いました。
いつも親や親戚に何度も何度も言われて育ったからか、他人からでも二回目となる情報を教えられると無条件に「分かってるのに。。、知ってるのに」と思うんですよね。
ただ100%理解しているかって言われたらそうでもなくて。教育って怖いなって時々思います。
- 2007/02/23(金) 23:20:29 |
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- saki #-
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sakiさん、いらっしゃい!!
スキーマは分かったつもりということではなくて、簡単に言うと、事前に備わっている知識のことです。例えば、自動車に詳しい人が自動車に関する英文を見た時に、予測して読むことが出来ますよね。仮に文学出身の人と英語の能力が同じだとしても、多分、自動車に詳しい人の方がより深く理解できることでしょう。でもスキーマに頼りすぎると、予測しない事態に落ちた時に対処できないようなことにもなり兼ねます・・・と、偉そうなことを言ってますが、多分そういうことと判断しています。
フレンズ!と言えば、もし新作が出来た時に、ジョーイは一体どうなったの?とか、前作を見ている人にはスキーマが働きますよね

また寄ってね!
- 2007/02/24(土) 00:05:12 |
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- artie #-
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確かにそういう部分、僕にもあるような気がします。
初めは関心持って読んでいたりするんだけど、ある程度わかってくると、「あ、この辺はこういうことだな」って、読むのが面倒くさくなって勝手に解釈して飛ばしてしまう・・。
学生時代、僕の国語の成績が挙がらなかった要因かもしれません^^;
- 2007/02/25(日) 23:59:35 |
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- 黒ゴマアイス #-
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黒ゴマアイスさん、いらっしゃい!!
自分もそうなんですよ

学生時代、本はよく読んでいるつもりだったのですが、今になって振り返ると覚えているものが少なくて・・・良いものもたくさん読んだはずなのに・・読書ノートをつけるとそういうことはなくなるのでしょうが、最近はそれすら面倒くさいので、ネタ代わりにこのブログに書き込んでいます。感想もいただける時があるし、一石二鳥なんです。
また寄ってね!
- 2007/02/26(月) 17:17:22 |
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- artie #-
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