空いた時間を利用して久しぶりに読書を。実は先日書店に立ち寄った時、この際・・・と何冊かまとめ買いをしました。
で、2冊の本を読みあげました。
ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロさんの

「日の名残り」と「わたしたちが孤児だったころ」です。
結構厚いので最初は躊躇しましたが、彼の作品の世界にすぐに入っていけました。自分には合っているようです。前者はイギリスの執事の生きざまを淡々とつづっているような小説です。その淡々さの中に、彼の執事としての責任感と人間としての心の動きが繊細に描かれています。後者は上海で育った、ある程度上流階級のイギリス人が歴史的事件に巻き込まれながらも別離した両親のことを追求する壮大な物語です。
どちらも読みごたえがあり、心を動かされました。考えさせられることもたくさんありました。
・・・実はノーベル文学賞に関してですが、村上春樹さんがなかなか受賞できないことが話題になっています。申し訳ないのですが、自分は彼の作品にあまり入り込めず、これは面白いのか?と疑問に思っていました(大学生の頃でした)。読後にイライラ感があるというか・・。しかし、このカズオ・イシグロさんの作品は「これだ!!」と思えました。お勧めできます。
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テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学
- 2018/02/25(日) 00:32:45|
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