久しぶりに読書しました・・というよりは、数ページ読んじゃあ、暫く間が空いて・・状態で、何を読んでいたのか分かんなくなった気もするのですが

今回は「『なぜ勉強させるのか?―教育再生を根本から考える―』諏訪哲二著 光文社新書」です。教育者でもない私が最近教育関係の本を読むことが多いです。その理由は簡単。新刊コーナーは教育関係のものが多く、総理が出した教育再生という言葉に風が向いているようなので、単に自分もその波に乗っかっているだけなのです。それと、教育関係のものは比較的誰にでも読みやすい気がします。経済物とか政治物は自分には全くちんぷんかんぷんで・・

案の定、「なぜ勉強させるのか?」という問いに関する答えはきちんとした形では出ていません。でも作者が言っていること、エピローグの部分でやっと納得しました。以下引用。
「ひとは、生まれたままでは、生きることはできません。その『生まれたまま』を人類の作り上げてきた『知』や文化で一度否定する必要があります。勉強するということは、いわば生まれたままの『自分』を否定して、社会的な『自己』を作っていこうとする営みなのです。お金を出して知識を買うことではありません・『知』や法や習俗などによって『自分』を社会的な『私』(個人)に組みかえていくプロセスなのです。従って、知的に成長しないありのままの『自分』や、今のままで居たい後退的な『自分』は、そこでは否定されることになります・・・」
書かれてあることは自分なりには理解したつもりです。「ありのままに生きる」という言い方は、格好良く映るかも知れませんが、実際本当に本能のままであるとしたならば誰からも受け入れられませんよね。ただ、この内容を自分の言葉で例えば高校生に説得できるかといえば自信はありません・・

あと、塾・予備校が学校改革のモデルになるかという章の内容に関しては私も同感です。塾と学校って根本的に違わない??と自分は思います。塾が「なくなった」としたら、学校で勉強するしかありません。で、その場合、「学校」が何か変化することはないでしょう。逆に学校が「なくなった」場合、もし塾に教育の全てを委ねるとしたら、「塾」の役割は大きく変わることでしょう。今まで学校に任せてきた人間形成から全て塾で引き受けなければなりません。となると、結局「学校」化せざるを得なくなります。そういう意味で、塾と学校は違うのです。
長々と偉そうに書きましたが、塾に行ったことがないので実際のところは分かってないのかもしれません
スポンサーサイト
テーマ:読了本 - ジャンル:本・雑誌
- 2007/05/04(金) 14:35:46|
- 読書
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
教育かぁ・。・。・
この間TVで東大生の特集をしてたんだけど
親に仕送りしてもらってる東大生の女の子のお話
お父さんは発泡酒
その子のワンルームの冷蔵庫にはビール
そして極めつけ・。・。・
その女の子うさぎを飼っていて「子供みたいにかわいいです♪」
って抱っこしながらクローゼットを開けると
アンゴラファーのコートが・。・。・
「お母さんが買ってくれたんです♪」
いえ、あんたが抱っこしてるうさぎの生の毛皮だよ・。・。・
頭の偏差値が良くても心はバカですだなと
思いました
- 2007/05/04(金) 23:32:46 |
- URL |
- 長助おかん #-
- [ 編集]
長助おかんさん、いらっしゃい!!
親が教育費にいくら懸けているのか、またそのためにどれだけ家計を切り詰めているのか東大生ですら分かんないんですかね?ちなみに東大生のうち、専門・管理職の子弟が入学者の7~8割を占めていることは1970年代半ば以降ほとんど変化しておらず、学力や成績においても出身階層の影響があることは、もはや教育社会学研究の定説といってよい、と、この本に書かれてあります。階級社会の典型的な例ですね。
ところで東大生がこの有様なら、3流の大学は・・

恐ろしい・・
また寄ってね!
- 2007/05/05(土) 08:18:31 |
- URL |
- artie #-
- [ 編集]
こんばんは。
3日ほどブログを離れてました(笑)
勉強ねぇ…。
確かに本能のままは生きられないですよね。だけど「勉強が出来る」と「頭がいい」も根本的に違いますね。自分が会社に入ってくる新卒を面接しているとつくづくそう感じます。
まあ自分もそうだったと思うし、そういう意味では会社もまさに学校化しつつありますね。
勉強した人が入ってくるではなく、勉強するために入ってくるという感覚の人が多くなったと言うか…。
学卒はみんな「国際部に入りたい」と言ってきます。
理由は格好よさそうだから…。
いつも自分はこういいます。
「国際部は勉強したい人は必要ない。勉強してきた人が欲しい」と。
- 2007/05/06(日) 02:31:12 |
- URL |
- mizokichi #-
- [ 編集]
mizokichiさん、いらっしゃい!!
なるほど、確かにそういう人って多そうですよね。某アナウンサーが「この番組で大変勉強させてもらいました。でも本当は番組中に勉強するなんて申し訳ないことですよね」みたいなことを言っていたことを思い出します。かく言う自分は仕事に関しては全く勉強する気がなくなっているような気が・・

これもまた問題です。
また寄ってね!
- 2007/05/06(日) 09:03:24 |
- URL |
- artie #-
- [ 編集]