仕事中に暇つぶしに読んだのが、『高学歴ワーキングプア』水月昭道著(光文社新書)です。
かいつまんで言うと、大学院卒という者が増産されていますが、その行き先が保障されておらず、特に文系においては悲惨な状況のようです。
大学の経営上、学生を確保しなければならない事情というものがあるのでしょうが、こうして大量に発生させている「院卒」そのものはだんだん価値がなくなっているものと思います。今では選択さえしなければ誰でも大学に入れる時代。大学卒だからといって決して威張れるものではありません。ましてや多額の資金を費やし院を卒業して、仕事にまともに就けないなんて皮肉としか言いようがありません。
しかし、著者も書かれていますが、院を出て「教育職」に就く、ということはひとまず置いておいて、大学を卒業して数年、数十年経って、もう一度勉強をしたいという人のために院が開放されるならば、その価値もまた見直されるのではないでしょうか?最近はそういう企業も出てきているという話です。
自分なんて、大学時代は遊んでばかり(正確にはバイトばかり)で、決して真面目ではなかったと思います。(ただ、あの4年間というのは決して今生きている上で無駄ではないと思ってます。) 時々「あんなに時間を持て余していたんならもう少し専門の勉強をしておけばよかった」と後悔しています

自分のように、もう一度チャンスをもらえるならば勉強するのに・・なんて思っている人にとっての「院」であるならば、きっと存在価値も再評価されるのではないでしょうか。
・・・偉そうなことを言っていますが、学ぶ意志が少しもない自分は

、旅行の度に電子辞書が不可欠で、アジア旅行の場合は日本語ごり押しという人生を送っています・・。たまにはこういう本でも読んで感化されないと、仕事のやる気はないわ、向上心もないわで、どんどん堕ちていく気がします
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テーマ:感想 - ジャンル:本・雑誌
- 2008/03/23(日) 08:48:43|
- 読書
-
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-
| コメント:6
ちは。
そうだね、自分の部下(日本、中国両方)にも
院卒が何人かいる。
仕事ができる出来ないは確かに全く関係ない。
一番仕事が出来る(ダントツ)若い奴は、会社の反対を押し切り自分が採用した専門学校卒のやつ。
(広告会社は何故か中小でも大卒指向なので)
結局は人間力ってやつですね。
しかし中国の学歴志向と勘違いも甚だしいプライド
は最悪ですよ~。
上海の大卒でまともに就職できないのは全体の30%だとか。
- 2008/03/23(日) 14:53:13 |
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- みぞきち #-
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こんにちはー
タイも日本と同じ学歴社会ですね、最近では大卒者も多くなって大卒だけではろくな就職が出来なくなっています。経済的余裕のある方は院卒してますが、好きで勉強しているのではなく地位や名誉が欲しいってのが現実みたいです。
- 2008/03/24(月) 01:12:24 |
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- カウマンガイ #-
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みぞきちさん、いらっしゃい!!
上海も学歴志向ですか?確かに同じような風土(?)だからそうでしょうね。それにしても大卒で就職できないのが30%って一体・・・

専門学校等で技術身につける方が生活力になるのでしょうね。自分の場合、大学で勉強することも本当は全然無駄ではなく、学問としては面白いと思うのですが。とりあえず今の自分は給料もらっているので・・まあ、よかった・・。
また寄ってね!
カウマンガイさん、いらっしゃい!!
タイも学歴社会のようですね。でもその目的は地位や名誉・・。ある意味仕方ないのかもしれませんね・・。タイの学費って一般的にどのくらいなのかも気になります。
また寄ってね!
- 2008/03/25(火) 19:00:23 |
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- artie #-
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海外の大学、特に米国の大学は 大人が会社を辞めて、大学に戻ることが多いと感じます。NHKのCOOL JAPANという番組に出演している日本在住の外国人は皆30代なのに学生って人が多いですね。日本は 一度卒業してしまうと社会的な状況のためか学校に簡単に戻れないですね。
本当にもう一度勉強したいなーなんて思う時ありますもんね。(年に1回かな・・・)
- 2008/03/26(水) 17:14:26 |
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- mullet #-
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長助おかんさん、いらっしゃい!!
そうそう!あの脳が活発な時代になぜ勉強をしなかったのでしょう・・

今では殆ど頭に入りません。脳がアルコールに浸かっているのだろうか

こころは、うちではハイゼの方がさっぱりしていて上なんです
また寄ってね!
mulletさん、いらっしゃい!!
本当はそういう人たちのために門戸が開かれているような国になってほしいとは思うんですが・・最近少しずつ大学に戻れるようなシステムがあるとは聞きますが、実際のところはなかなか難しいんでしょうね。
また寄ってね!
- 2008/03/26(水) 22:30:19 |
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- artie #-
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