久しぶりに
読書しました。薦められていたまま、そのままつん読状態だったんですが、飲酒ばかりでは脳細胞は減るは、体は震えるは・・で埒が明かないので、少し知的にすごしてみました。
今回読んだのは速水敏彦氏の『
他人を見下す若者たち』(講談社現代新書)。「
仮想的有能感」という言葉がキーワードになっています。これは作者が定義したもので、「過去の実績や経験に基づくことなく、他者の能力を低く見積もることによって生じる本物でない有能感」を意味しています。最近この「
仮想的有能感」を抱く若者が多いということで話が述べられています。難しい内容でないので、自分にも一気に読めました。

実際には若者というよりは、現代社会の象徴のように思えるんだよね。言葉に出さなくても、「自分以外の者はみんな馬鹿」という気持ちは、潜在的に現代日本人が持っている感情なのではなかろうかね。だからこそ、たとえば、携帯でメールを打ちながら自転車を運転している奴らなんて、「自分は運転が上手いから大丈夫!」なんて気持ちがあるんだろうね。ひっくりこければいいのに・・っていつも思っちゃいます

(しかし、こんなことを書いている自分ももうおじさんなのかなあ?まだまだ気持ちは20歳なのに・・)
最後に。「~自信のある人は、あちこちで自分の価値を吹聴しまわって、自分の無知をさらけ出すようなことはしないだろう」と書かれています。こういう奴、自分の職場にもいるんだよね・・・と思っている自分に「
仮想的有能感」が存在している事を発見

まず自分が反省しなさい
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
- 2006/08/11(金) 12:16:47|
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