ここのところ、割と読書しています。それも小説を読んでいます。流行のものは本当は苦手なのですが、いいものもあるのだなと感じています。
今回読んだ本は、「忘れ雪」(新堂冬樹著 角川文庫)です。
「地面に触れた瞬間に消えゆく忘れ雪は、願い事を天に持ち帰って叶えてくれる。寂しがり屋の忘れ雪は、願い事を叶えれば来年もまた自分を心待ちにしてくれるから」
これは、この「忘れ雪」に思いを込めた恋愛小説です。主人公の獣医さんと、彼の学生時代に出会った少女との奇跡の物語です。奇跡の物語ですが、決して幸せな結末ではありません。
目を閉じればすぐに場面が浮かんできます。まるでテレビドラマか映画のように。
後半、突然サスペンスドラマに急展開します。大人になった彼女が事件に巻き込まれてしまいます。どうしてこういう展開になったのか・・。まるで、テレビドラマの視聴率が悪く、何か刺激のある内容にしてほしいと視聴者からの要望に応えたかのようです。
恋愛小説は、ゆっくり時間が流れている方が安心して読めます。男の自分が読んでも大変切ないストーリーだったのに、急に「犯罪」が沸いてきたのには残念でしたが、それでも軸となる「忘れ雪」の思いは十分に味わうことが出来たと思います。
行き方な下手な主人公の獣医。「愛」を真剣に受け止められる彼に学ぶことは多くありました(お前はこんなもの読んでいる場合か!と言われそうですが

)。
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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学
- 2009/02/12(木) 21:42:20|
- 読書
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| トラックバック:0
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| コメント:2
う~ん、恋愛小説なんてマジで20年読んでいないかもしれない。
映画で済ましちゃうんですよ、活字と映像は全然違うのは
わかってるんですけどね。
時間がないんですね、言い訳なんですけど。
時間がないって、悲しいですよ。
自分を考え直す機会が無いってことだから。
今、遅まきながら真剣に考え直してますわ。
- 2009/02/17(火) 23:09:23 |
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- mizokichi #-
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mizokichiさん、いらっしゃい!!
この「読書」カテゴリーにコメントいただけて嬉しいです
気合を入れて読まなくていい本は、割となんとか読む時間が見つかるんです。自分の場合、旅行中とか、仕事がやる気にならない時とか

。最近インターネットばかり利用していますが、時にこうして読書するのも楽しいですよ。義務化すると読む気がなくなるので、気が向いた時にまとめて読んでます。
また寄ってね!
- 2009/02/18(水) 20:31:01 |
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- artie #-
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