最近十六茶ののコマーシャルで、「♪○○○~、十六茶から~♪」というくだりを耳にします。
自分達世代にはど真ん中、松本伊代の「センチメンタルジャーニー」のパロディです。松本伊代といえば、アイドル最盛期に活躍した中の一人で、今でもテレビに「懐かしの人」ではなく、普通に登場しています。思いがけず息の長いタレントであり、きっと彼女の人柄も大きく影響しているのでしょう。
しかしこの松本伊代、アイドル時代はちょっと気の毒な感もあります。「センチメンタルジャーニー」が当った後は、いまいちヒットが出ず、同期の中森明菜や小泉今日子は大スターに、そして堀ちえみや石川秀美、早見優らは一度は紅白歌合戦に出場しているのに、伊代は叶いませんでした。彼女の初期の作品はこの曲のほかに、「TVの国からキラキラ」や「♪かーけちゃうぞ ピーッピピッピ♪(何を?)」と奇怪な歌詞の曲、「オトナじゃないの」(しかしこの曲、糸井重里作詞です)など、イロモノ感の強い作品ばかりでした。たまに最近の歌番組で伊代が歌う自分の持ち歌は、これらのうちのどれかが多いような気がします。
とはいえ、実はこれらの作品以降の彼女の曲は、意外に名曲揃いなのです。個人的には「チャイニーズキッス」、「太陽がいっぱい」や「月下美人」「ポニーテールは結ばない」「サヨナラは私のために」などが好きなのですが(こんな曲知っている人いるのだろうか?

)。いい歌を歌えるようになる頃と、アイドルとしての人気が下降する時期というのは、割と重なってしまいます。彼女も例外でなく、歌からバラエティーの方へ転向していきました。
紅白には出場できなかった松本伊代。しかし、松本伊代といえば「センチメンタルジャーニー」と、誰もが思い浮かべます。堀ちえみや早見優の代表曲って、ぱっと思い浮かぶ一般人は少ないことでしょう。でも松本伊代は「センチメンタルジャーニー」なのです・これは国生さゆりの「バレンタインキッス」と同じムードを持ちます。そういう意味では成功した歌手といえるのではないでしょうか。
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テーマ:心に沁みる曲 - ジャンル:音楽
- 2010/06/22(火) 18:33:02|
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