ちょっとだけ仕事が緩やかになった最近です。
本屋に寄ったら、久しぶりに出くわしました。

ヘルマンヘッセの「車輪の下」。
高校1年生の頃、この本に出会い、読書感想文を提出しました。校内1次選考まで残りました

。
あの頃に読んだ感想と、今の自分では全く異なる感想を持つであろうと思い、敢えて購入し、読破しました。ヘッセの全集は確かうちにあるはずなのですが、持ち歩くサイズではないので、購入に至りました(これも一種の大人買い?)。
あの頃読んだ時は、少々難しく感じたのに、30年近く経った今では割と難なく読めました。
いわゆる優等生の主人公は、周囲に大いに期待されていたのですが、思春期に翻弄されながら破滅的な最期を迎えます。いろんな意味での重圧に耐えられなかったといえばそれまでなのですが、彼の環境が彼の運命を決めてしまったと言っても過言ではないでしょう。
読んでいた頃の自分と重なります。今の自分は拙いながらも自分の身の丈に合った生き方を見つけ、何とか生活しています。この姿を主人公にも見せてあげられたならと思います。
主人公の青年を優しく見守っている自然環境の描写が素敵です。自分は風景の描写が活字で表現されている時には読み飛ばしてしまったりしていたのですが、改めて眼に浮かべると、とても素敵です。
考える読書って、やっぱり良いですよね。
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テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌
- 2013/12/15(日) 20:15:02|
- 読書
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| コメント:2
懐かしい本です。
私も、多分中学生の頃読んだ記憶があります。
子供心に、印象に残る本のひとつです。
学生の頃は、沢山の文学本を読みましたが、大人になってからはご無沙汰してます。
たまには、こういう本に触れてみるのも良いですね。
- 2013/12/17(火) 23:30:55 |
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- ゆみっぺ♪ #-
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ゆみっぺ♪さん、いらっしゃい!!
読まれましたか!?自分も中学、高校時代と割と本を読んだのですが、最近は旅行雑誌ばかりで、全然知的ではありません・・。
ヘッセの「デミアン」という作品も印象に残ったので、機会があればまた読んでみたいです。
自分は歳をとっているのか

、最近の作品はあまり感銘を受けないんです。漱石とかこのヘッセなど、ふた昔前の作家っていいなと感じます。
また寄ってね!
- 2013/12/18(水) 21:34:43 |
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- artie #-
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